CASE STUDY

事業開発

インタビュー:全社をあげて新規事業に取り組むミズノ

インタビュー:全社をあげて新規事業に取り組むミズノ

課題

新規事業開発においてこれまで培ったモノづくりのノウハウ、スキルだけでは限界があった

bridgeがしたこと

リーンスタートアップのプロセス、メソッド、マインドセットの導入と創出活動の伴走

成果

新しいアイデアや発想が生まれる仕組みと文化づくりに取り組む


1906年の創業以来「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」を経営理念にスポーツの価値を活用した商品・サービスを開発してきたミズノ。近年はスポーツ製品開発技術やノウハウをスポーツシーン以外の領域に活用・応用することで新たな価値創出に取り組んでいます。そこで今回は価値創出の仕掛けして同社が取り組む新規事業創出プログラムのプロジェクトリーダー中嶋弘貴さんにお話を伺いました。


課題

新規事業開発においてこれまで培ったモノづくりのノウハウ、スキルだけでは限界があった

bridgeがしたこと

リーンスタートアップのプロセス、メソッド、マインドセットの導入と創出活動の伴走

今後の展望

新しいアイデアや発想が生まれる仕組みと文化づくりに取り組む


−御社では新規事業の開発をどのように推進されてますか?

難しい質問ですね(笑)
もともと毎年、事業の多角化をテーマとして社内で新規事業の公募を、新規事業の創出活動としてやってきました。

 ただ事業のあり方っていうのはやっぱり年々変わってきてるので、”モノを作って売る”ってだけじゃなくて”サービスとしてちゃんとデザインしてお客様に提供する”っていう事業も拡大していこうっていう話があり、最近ではその方針に合わせた企画設計・開発を社内で取り組んでいます。

−現在推進されているアクセラレーションプログラムについて、どのような課題がありましたか?

私がこの新規事業の公募プログラムにアサインされたのは今回が初めてなので、過去どういう風にやっていたのかを具体的には知らないのが正直なところです。
ただやりながら見えてきたのは、提案される新規事業案に対してGOが出るということは、そこちゃんと投資判断があるわけですが、やや判断基準が曖昧、不透明になってしまっているように感じていました。

それだと次、誰かがまた新規事業案を提案したいって思った時に、どういう風に作れば企画が通るのかがわからないですよね?

判断の基準、そして採択された案の実行方法がやや曖昧なプログラムになってしまっていたことが、次の人が提案を出しにくい状況を作ってしまっていた。そういう課題があることは認識していました。

−実際に活動をやってみて得た知見などはありましたか?

やってみてわかるのが、やはりスキルが違うんですよね。
これまで既存事業でモノ作りをしてきた私たちにとって、同じスキル、プロセスのまま事業設計をやったら絶対うまくいかないですし、うまくいっていないっていう話も実際のところありました。

じゃあ、それを教育といいますか、今回は「アクセラレーションプログラム」という形で公募いただいた社員の方に新規事業開発に必要なプロセス、スキルを身につけてもらって、いずれは質の高い新規事業案をたくさん生み出して、そのうちの幾つかが大きい事業になる、っていう風にできないかと思ったんです。

そんな話を経営会議に出して、今回はまず小さくやってみよう、ということになり、教育予算という形でプログラムをやらせてもらえた、っていうのが今回のbridgeさんに依頼をお願いした経緯ですね。

−アクセラレーションプログラムをやってみて見えてきた課題はありましたか?

まず人材育成として成功だったなと思います。公募いただいた社員の方々のためにプロセスやスキルを学ぶ機会を提供できたと思うので。

今後課題としては、出口のところですよね。新規事業の公募のプログラムがうまくいった時に、会社としてどのように投資していくのか?通常の業務と同様に目標と予算、編成を決めてやりきれるか?という部分をちゃんと仕組みとして整えてやっていかないといけないのが課題として考えられます。

−また今後の展望についてお聞かせください

今回アクセラレーションプロジェクトを実施して頂いたことで、単発で一過性の活動で終わらせず、持続的に新規事業を生み出すための仕組み作りに必要なパーツがある程度見えてきたと思います。

次につながる活動の走り出しになったので、そこが良かったです。

今後の展望としては、社内でバラバラに実施している様々な活動を一回全体の枠組みとして組み合わせて、設計し直して、全社であたらしい事業がどんどん生まれる体制にしていきたいですね。

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