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DXをユーザー同士で学び合うコミュニティ『IMUG』にプロトタイピング講座を提供

「お客様のビジネス変革を推進するグローバルDXパートナーへ」をVisionに掲げ、”ローコード開発”と”業務プロセスのデジタル化”でDX(デジタルトランスフォーメーション)をリードする、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(以下、NTTデータ イントラマート)の「ユーザー会」が、2021年7月に発足しました。

intra-mart User Group(略称:IMUG「あいまぐ」)と称し、8,900社のユーザーに対し3つの分科会を提供しています。

今回、bridgeではそのうちの1つ、「イノベーション分科会」で企画されたテーマに則し、プロトタイピング講座『The Prototyping Learning Sprint for IMUG』を提供しました。

インタビューでお話を伺うのは、NTTデータイントラマート IMUG事務局 運営担当リーダーの新垣貴光様です。

ユーザー会『IMUG』の発足背景や今後の狙いとともに、この度提供したプロトタイピング講座の手応えや、受講者の感想などをお聞きしました。

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート 新垣貴光様(株式会社NTTデータ イントラマート セールス&マーケティング本部 パートナー営業第2グループ 課長 兼 IMUG事務局 運営担当リーダー)

イノベーション に役立つ、実践的な学習機会の提供

─Q ユーザー会『IMUG』が企画された背景について教えてください。

新垣貴光さん(以下、新垣):2000年に設立された当社は、国内のソフトウェアベンダーとして21年の活動を続けてきました。これまで8,900社の導入実績(2022年4月時点)がありますが、その多くが代理店経由でのお取引でした。そのため、ユーザー様の声を直接聞ける機会がほとんどなかったのです。

そこで我々は「お客様の声に沿った事業展開ができないか」と考え、ユーザー会『IMUG』の立ち上げを計画しました。分科会は3つあり、それぞれに目的があります。

「製品・サービス分科会」は、製品の最新情報や今後の新しい方向性など、当社を軸にした情報発信・コミュニケーションが狙いです。

「課題解決分科会」では、実際に製品を使っているお客様からの発信をベースに、各社それぞれの抱える課題や解決策などについてディスカッションする場を設けています。

もっとも特徴的なのが「イノベーション分科会」で、当社製品にとらわれない発想で、DX人材の育成やイノベーション創出に必要な組織作り・取り組みについて学び、議論する場となっています。

今回bridgeさんには、イノベーションに役立つスキル・フレームワークなどを学び、さらに実際に体験できるコンテンツを提供していただきました。これにより、お客様に対してより実践的な学習機会を提供することができたと考えています。

─Q 「イノベーション分科会」のこれまでの活動と、今回の講座の位置づけを教えていただけますか?

新垣:イノベーター人材の育成・輩出を目的にした分科会ですので、それらに必要な学びを体系立てて学べるカリキュラムを設計しました。2021年7月〜10月の間に新規事業の設計を学ぶ「アート思考」と強制発想法を応用し、アイデアがどんどん出てくるフレームワークを学んだ「アイデア発想」、2つの講座がすでに実施されています。

今回のプロトタイピング講座「IMUG向けThe Prototyping Learning Sprint」は第3回目で、アイデアの段階に続く、検証フェーズの学びとしてbridgeさんに依頼をした背景です。

新垣:参加企業のお客様には、IT分野のものづくりに興味・関心がある方が多いこともあり、実践的に手を動かせるプロトタイピングは非常に好評でした。

今回の講座をお願いしたbridgeの三冨さんは、慶應義塾大学大学院の研究員としてプロトタイピングを研究している専門家です。

特にプロトタイピングに関する内容は、デザイン思考の一部として学習することも多いため、体系的な知識として身につけられる場が少ない印象です。それがプロと一緒に学び、実践できる場となれば、とても希少なのではないでしょうか。

関連:https://www.bridgedesigners.com/project/5205/

DX人材の育成に踏み込む「中立コンテンツ」を展開

─Q IMUG事務局の新垣さんから見た、今回のプロトタイピング講座の手応えはいかがだったでしょうか?

新垣:まずは当初の狙いであった、お客様の声が聞ける「双方向のコミュニケーション」は実現できたと考えています。DX人材の育成やイノベーションの創出といった共通の目的を持つメンバーが集いディスカッションできる機会の提供ができました。

お客様の声としても「自社以外の仲間と話せたことが新鮮だった」「製品ベンダーの目線から一歩引いたところでの議論ができた」など、前向きな感想を多くいただけたことも大きな成果だと捉えています。

少し格好つけた表現をするならば、「新たな顧客体験の提供と、それに伴うお客様の実感が得られた」といったところでしょうか。この背景には、講師の三冨さんを含め、bridgeの方々が我々のユーザー会の目的を深く理解し、ご協力いただけたことが大きいと思います。

─Q 運営側として、今回のコンテンツはどこに一番の魅力があったと感じていますか?

新垣:結論から申し上げると、当社製品に拠らない「中立のコンテンツ」として、学びの多い場を届けられたことが魅力につながったと感じています。

具体的な話をすると、今回はSEだけではなく、開発とはまったく関係のない「非技術者・ノンプログラマー」の方々も参加されていたのです。そういう状況であっても、講座の内容を自分ゴトとして受け止められる “幅の広いコンテンツ” を提供してくださったと感じています。

特にプロトタイピングは、立場によって解釈がそれぞれ異なる傾向があると思っています。
講座の中でも触れられていましたが、アイデアの価値をプロトタイプによって検証したいと考える人もいれば、詳細設計までが完成していなければ着手はまだ早いと考える人もいます。

その原因は「開発プロセス」と「分類」の整理が社内で共有できていないことにあり、逆をいえばそこがハッキリすることで、ズレのないコミュニケーションを生むことができます。

(The Prototyping Learning Sprint 資料より抜粋)

新垣:こういった講座を提供できたことは、まさにメーカー特有の「製品ありき」のユーザー会ではなく、DX人材やイノベーター人材の育成に踏み込んだ、中立の内容だったからこそと考えています。

引き続き同様の、またはそれ以上のコンテンツを提供していくことで「面白いユーザー会をNTTデータ イントラマートが開催している」と、お客様の口コミベースで認知が広がるよう取り組んでいきたいと思っています。

プロトタイピング実践講座は「希少な体験」の声

─Q 実際に講座へ参加された受講者からは、どのような感想が届いていますか?

新垣:全体としては「一過性の知識ではなく現場で使える “実践知” を得ることができた」といった感想や、「座学で終わらず実際にプロトタイプを作りフィードバックをもらえるまでを体験できたのは貴重な経験だった」などの声をいただいています。

特に参加者にとって印象的だったのは、実際に作った「大学生向けプロトタイプ」を、その当日に現役の大学生からフィードバックをもらうコンテンツだったように思います。参加者からは「3時間も煮詰めたアイデアもニーズから大きくズレていた」などの声もあり、頭ではなく手を動かすことの重要性に気づいた方もいたようでした。

参加していた当社の社員からも、IT業界にありがちな「闇雲なトライ & エラー」や、機能性の評価に終始してしまい「本来解決すべき問題を見失う」といった課題感の解消につながりそうだと声がありました。

改めて私自身、仕様を固めてから作るのではなく、ユーザーにプロトタイプをぶつけながら作り込むプロセスの重要性に気づけました。

当日回収したアンケートの結果も手元にありますので、ぜひこちらもご覧ください。

“アプリケーション開発において、ユーザーとの要件定義時に役立てようと検討しています。”

“アジャイル開発を社内で進めております。画面のプロトタイプを紹介する際に、今回のような時間をあまりかけずに作る方法やインタビューのやり方が社内で活かせると思いました。スピード重視の案件であれば、今回のやり方が活かせると思います。”

“新規事業を創出する部署に所属しているので、新規事業創出の際のプロトタイプ作成・ユーザーインタビュー・プロトタイプ修正、すべてに活かせそうです”

“業務の中でモックアップを作って説明することが多く、動くものを作らないといけないという圧力がどうしても高い。しかし往々にして初期のものはマッチしないことが多く無駄な時間を過ごすことが多々ある。そのため今回のように「早く、安く、いろいろなコンセプトを試す」方法を浸透させてよりユーザの意見を早期に見出せるようにしていきたい”

“手早く作って、意見をもらって、改善する、というサイクルを意識することで、サービスのクオリティーが劇的に上がることを体感できました。大学生へのインタビューを通して、開発側とユーザの目線の違いを実際に感じることができたのも得難い経験でした”

業種・業界の枠を超えた、DX推進コミュニティへ

─Q 最後に、これからの『IMUG』の展望をお聞かせください。

新垣:2021年7月から始まり、まだ1年も経たない状況ではありますが、数多くのフィードバックが集まってきています。それらを踏まえ、分科会の内容をさらにアップデートさせていくことを考えています。

その一つとして、課題解決分科会を「業務プロセス改革分科会」へ名称変更し、内容もよりお客様から求められている方向へとシフトしていきます。具体的には、マネージャー層向けに特化した、「組織のあり方」「改革手法」のコンテンツ提供を考えています。

「製品・サービス分科会」はさらにテクニックやノウハウの部分に特化。「イノベーション分科会」については、これまでの趣旨は据え置きのまま、「ビジネスイノベーション分科会」へ名称変更し、ビジネスモデル変革を意識した、より人材面にフォーカスした取り組みに変更します。

その先には『IMUG』というコミュニティをより進化させ、業種・業界の枠を超えた活動に発展させた未来を考えています。SDGsで謳っているような社会課題に対して、さまざまな企業が手を取り合える環境を生み出したい考えです。

『IMUG』の設立当初、当社代表からは

「DXに必要な仕掛けを分科会の中で実践していく。各社のやるべきこと、抱えている課題、リソースなどがそれぞれ違う。それらを補完し合える学習の場が必要であり、その答えを出す場としてのコミュニティを作っていきたい」とのメッセージがありました。

その構想を実現するためにも、引き続きチャレンジを続けていきたいですね。

▼DXをユーザー同士で学び合うコミュニティ イントラマートのユーザ会「IMUG(あいまぐ)」
https://www.intra-mart.jp/service/imug.html

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