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【イベントレポート】組織の新規事業力を診断&強化するワークショップを実施!

2025年4月21日「組織の新規事業力を診断&強化するワークショップ」を開催いたしました。

当日は、ヤマハ発動機様の運営する共創スペース『YAMAHA MOTOR Regenerative Lab(通称:リジェラボ)』をお借りしました。

ヤマハ発動機様をはじめ、4社より新規事業開発に取り組むメンバーの皆様にご参加いただき、「新規事業を生み出す組織をつくるには?」というテーマのもと、双方向での意見交換を実施いたしました。

本記事では、当日のワーク内容やディスカッションの様子を、イベントレポートとしてご紹介いたします。

【ワークショップの流れ】

  1. 新規事業を自走するためのポイントを10の観点に基づき、bridgeより解説
  2. 10の観点をもとに、各社ごとに現在地を振り返り
  3. 「自社に足りていないものは何か?」「何に取り組むべきか?」をテーマにディスカッション
  4. 各社のディスカッション内容とナレッジを全体で共有

※「新規事業を自走するための10の観点」に関してまとめたワークブックは、こちらからダウンロードいただけます。

自走できる組織を作るためのレクチャー

ワークショップの前半では、bridge代表の大長より「新規事業を自走する組織を作るには?」というテーマについて、bridgeが整理した”10の観点”をもとに解説いたしました。

bridgeが収集したアンケート調査によると、新規事業に対して「成功実感がある」と回答した企業は、全体のわずか30%
さらに、その中で「将来の主力事業となり得る事業を生み出すことができている」と感じているのは、30%程度にとどまります。

0.3✖️0.3=0.09
新規事業に取り組む企業の中で、未来の主力事業を生み出すことができている企業は、たった9%しかいないのです。

「なぜ社内の協力を引き出せずに新規事業が頓挫してしまうのか?」
「なぜ新規事業活動が一過性で終わってしまうのか?」
「なぜ途中で意思決定が止まり、前に進めなくなるのか?」

それらの答えは、以下の”10の観点”に集約することができます。

この観点をもとに自社の現在地を振り返ることで、課題を可視化し、組織の中にある「わかりあえない問題」を解きほぐすきっかけとなるのです。

組織診断 個人ワーク

まずは、一人一人が“10の観点”に沿って自社を振り返り、各項目を5点満点で採点しました。

 

チーム全員が共通する課題感を持っている観点もあれば、同じチームのメンバー同士であっても、立場や役割によって、全く異なる景色が見えている観点もあります。

それらを可視化するのがこの個人ワークの目的です。

組織診断 社内のメンバーとグループワーク

個人ワークの後は、チーム内で「一番足りていない観点はどれか?」「自社で取り組むとしたらまずは何から始めるべきか?」ディスカッションをしました。

それぞれの視点を共有し合うことで、課題の輪郭がよりクリアになっていきました。

ディスカッション内容とナレッジのシェア

最後に、各社のディスカッション内容を全体で共有しました。ディスカッションを通じて、各社の課題が少しずつ明確になる一方で、「挑戦や失敗を許容する文化を育てるには、具体的にどうしたら良いのだろう?」「フェアウェイやOBゾーンを定めるのは重要だが、決めすぎるとアイディアが限定され過ぎてしまうのでは?」といった新たな議論も生まれました。

また、互いの取り組みを共有する中で、他社の工夫や視点から刺激を受け、新たな気づきや学びに繋がる場面も見られました。

ワークショップの中で挙がった声を一部ご紹介します。
参加者それぞれのリアルな視点や悩みが垣間見えました。

ワークショップの中で挙がった声(一部抜粋)

参加者の声

「風土やカルチャーが、やっぱりボトルネックになっていると感じます。自部門だけで見れば、イノベーションに取り組み始めているのですが、全社的な取り組みにまではなかなかつながっていないのが現状です。まずは、新しいことへのチャレンジや、外の動きを取り入れながら自分で考えられるようなメンバーを、草の根的にでも増やしていくことが大事だと感じました。」

「人のモチベーションって、そう簡単には変えられないですよね。でも、うちの組織では少しずつ変わってきています。たとえば“事業開発発表会”というのを毎月やっていて、各事業部から1人、どんな内容でもいいのでチャレンジを発表する場をつくっているんです。そうやって、少しずつ回していくのが大事だと思っています。」

うちもやっぱり“カルチャー”が大きな課題です。 オペレーションを担っているメンバーが多く、そもそも“変わりたくない”という意識が根強くあります。その結果、失敗を許容するような風土は、ほぼないのが実情です。“出島を作って挑戦の場をつくる”といった取り組みは進めていますが、それが全社的なカルチャーとして浸透しているかというと、まだまだです。新規事業開発だけが頑張るのではなく、会社全体として変わっていく必要がある。そのためには、一人ひとりのマインドセットが変わっていくような体質づくりが求められていると感じました。」

まとめ

今回のワークショップを通じて、参加者同士が課題を共有し、対話によって多くの学びや気づきが生まれました。

自社の課題を整理し、メンバー間で目線合わせをすることで、組織の“わかりあえなさ”を乗り越えるための第一歩が見えてきたのではないでしょうか。

今回ご紹介したワークは、組織の現在地を見つめ直し、課題の本質を捉えるきっかけとしてご活用いただけます。

「自社でも取り入れてみたい」「詳しく話を聞いてみたい」という方は、【こちら】から、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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新規事業を自走する組織づくりのための出張セミナーのご案内

これまで、ワークブックやセミナーを通じて「10のアジェンダ」を軸に
新規事業の壁とその乗り越え方に関する様々な知見をお届けしてきました。

「まさに自社で直面している問題が可視化されていた」
「この内容を元に社内セミナーを開催してほしい」

というような好評の声を多数いただき、この度、無料の出張セミナーを限定20社で承ることにいたしました。

【セミナーのポイント】
・貴社の課題やフェーズに合わせてご案内
・「自走する新規事業チーム」をつくるための組織づくりにフォーカス
・ワークブックの内容ををさらに深掘りし、実践へとつなげるステップをご支援

【実施形態】
日時:担当より日程調整のご連絡をいたします
場所:オンライン または オフライン
実施費:無料/要事前申込
対象:ワークブックをダウンロードいただいた企業様

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