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メンバー紹介 七島 泰介 プロジェクトデザイナー

メンバー紹介 七島 泰介 プロジェクトデザイナー

2021.07.26

本企画では、bridgeメンバーが持つ専門性やルーツを掘り下げます。

第6回はプロジェクトデザイナーの七島 泰介。事業会社の立場を知る人間として、各社の課題に共感し向き合えるサポートを「事務局の視点」でできることに強みがあります。本業ではITビジネスに従事してきた彼が、なぜbridgeに参画したのか。その背景やこれまでの活動内容をインタビューしました。

Brige|プロジェクトデザイナー 七島 泰介プロジェクトデザイナー 七島 泰介

新卒でソフトウェアメーカーに入社後、大手通信企業との新規クラウドサービスの立ち上げ、海外現地法人でのグローバルビジネスの立ち上げに参画。現在、新製品・新サービス開発に向けた協創活動をリードし、パートナー開拓等のアライアンス活動に従事。テレワークが一般化したことで新しい働き方を模索し、念願の複業にチャレンジ。2020年12月からbridgeに参画。

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IT企業こそ「両利きの経営」が不可欠な時代

─事業会社から複業として参画している七島さん。bridgeをどのような経緯で知りましたか?

 

2008年にNTTデータ イントラマートに営業職として入社し、その後はNTTドコモへ出向。ゼロイチの新規サービス立ち上げに携わりました。2013年からは海外駐在が始まり、本社へ復帰したのは2019年のことです。

現在はデジタルビジネス推進室にて、AIなどの研究成果物をビジネス化する活動に従事しています。bridgeを知ったのは、サービス開発が思うように進まず悶々としていた時期でした。

自分たちのやり方に問題があるのではと考え、有識者への相談のほか、イベントへの参加を積極的に進めていました。その過程でbridgeと出会ったんです。

bridgeへのジョインを決めた理由は何だったのでしょうか。

NTTデータ イントラマートは、1998年にNTTデータの社内ベンチャーとして始まった会社です。IT業界といえば最先端のイメージがありますが、現在は「xTech」に代表されるように、他業界での活用・発展が目覚ましいです。

事業会社がITを活用するDXの時代に、IT屋がITできますでは先細りしてしまう。IT企業こそ「両利きの経営」、つまり自社の知と他社の知を掛け合わせ、イノベーションを起こす必要があると考えています。

そこで私は「非ITコミュニティ」へ参画し、IT以外の分野で自分を磨きたいと思ったんです。そんな時、以前お世話になったbridgeによる新メンバー募集のお知らせを発見しまして。組織開発はまさに興味領域だったため、ぜひ一緒に働きたいと思いました。

事業会社の立場を最大限に活かした支援

─bridgeでは実際に、どのような強みを活かした取り組みをしていますか? 

以前、代表の大長さんとは「組織の外にある知見や経験に触れることがイノベーションの第一歩になる。お互いに活用していきましょう」と会話をしたことがあります。

その中で特に私の強みになるのが、社内で新規事業アイデアを持っている社員に対して伴走できる、「事務局側」の視点を持てることだと考えています。

社内提案制度やビジネスコンテストの支援に入ると、必ず共通の問題にぶつかります。「現場の稼働が忙しく新規事業に手が回らない」「上司への説明はどうすればいいか」「評価基準をどう設計すればいいか」などは代表的な悩みですね。

そこに対し私は、事務局側の視点で具体的な事例を示せる。さらには、事業会社特有の事情を知る人間として、同じ立場で接し、各社の課題に共感し、共に課題と向き合えることが強みだと考えています。

新規事業開発はアイデアを持つ当人の努力と、外部から支援するbridgeのような客観的な立場に加え、プロジェクトを縁の下で支え続ける事務局が不可欠です。

─七島さんはbridge主宰のVentures Academy(以下、VA)の運営にも携わっています。そこでは、どんな役割を持っていますか?

VAでは「コミュニティコンシェルジュ」の役割で支援に入っています。立ち位置は寮母さんのようなもので、何か悩みがあれば聞いてあげて、必要なことを提供する形でサポートしています。

複数の企業から立場の異なるメンバーが集まり、新規事業開発に向けて意見をぶつけ合う「他流試合」を実施。それをオンライン上で実現したコミュニティがVAです。

半年~1年の中長期プロジェクトとして進めるため、調整役として接点を持つ人間が必要なんです。顧客窓口、カスタマーサクセスのポジションですね。

時には「面白い!」というアイデアが生まれ、プロジェクト化の流れもあるため、企画書や提案書を率先して作り、共有するといったコミュニケーションの役割も担っています。

積極的な複業導入。相互メリットのある形へ

─複業という立ち位置ながら、bridgeとも深く関わっています。実際のところ両立は大変ではないですか?

正直、わりと大変です(笑)。ですが、NTTデータ イントラマートは社内ベンチャーから始まった企業ということもあり、むしろ積極的に複業導入を推進しているんです。そのため、成果さえ出せば個人の時間は自由にマネジメントできる環境に今はあります。

私が入社した10数年前は、独立・上場を目指す新進気鋭の企業でしたが、事業も大きくなると既存事業の最適化が当然のように進み、そこに必要な人材が集まります。

100人、200人と増えると、新規事業には逆に適さない環境になってしまう。それがわかっているからこそ、複業に対してポジティブなのだと思います。

事業会社の中にいるからこそわかる視点をbridgeで活用し、bridgeで活動する中で得られた知見は再び本業へと還元する。この相互メリットがある形を追求することが私自身にとっても大きなメリットなので、大変であってもさらに頑張っていきたいですね。

─今後、bridgeでどのような展望を描いていますか?

今もっとも関心があるのは、bridgeのメンバーのような存在がいることを広く発信していくことですね。それぞれが専門領域を持ち、多様性のある働き方をしている。忙しいはずなのに、勉強会などを開催すれば積極的に参加してくれて、知見共有をしてくれる。

そういう行動をし続けられるのは、自分たちの「やりたいこと」に本気で向き合っているからですよね。会社の中にずっと居続けると視野が狭くなり、bridgeメンバーのような働き方があることすら気づけなくなってしまいます。

これからは組織の中にいる「個人」が、ますます強くなると思うんです。私自身、bridgeとNTTデータ イントラマートの境目がなくなりつつあり、どちらに対しても存在意義を見出し、価値を出せる自分に成長できている実感があります。

自ら実践し、様々な人たちと交流する。それによって関係する全ての人、コミュニティとのエンパシーを生むことが、私がこれからやっていきたいことですね。

 

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