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メンバー紹介 鈴木郁斗 取締役 | ビジネスデザイナー

2021.06.01

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本インタビュー企画では、bridgeメンバーが持つ専門性やルーツを深ぼりするとともに、現在進行中のプロジェクトや未来のビジョンについて紹介します。第2回は、株式会社メルサ・インターナショナル・ジャパン代表取締役であり、bridge取締役/ビジネスデザイナーの鈴木郁斗です。自身の強みや、今後手掛けるbridge東海拠点の活動について聞きました。

鈴木郁斗 取締役・ビジネスデザイナー

航空宇宙業界のメカニカルエンジニアを経て2009年に米国で起業。以降日米での複数の新規事業立上に参画した経験とシリコンバレー流事業開発ノウハウを活かし、イノベーション人材・組織開発を中心に、日本、米国、東南アジア各都市でプロジェクトを支援。2021年1月より静岡県浜松市を拠点としたbridge東海の活動を開始、東海エリアの起業家育成、新規事業創造支援に力を入れる。また、昨今はイノベーションと働く人の「Well Being(幸福)」に注目し、イノベーション創発をキャリアデザインの観点から追求し実践中。サーフィンと海釣りをこよなく愛する。▼facebook note

 

海外視察やコーディネートだけではない。伴走を通した「デザイン思考」の促進へ

bridgeと出会うまでの経緯を教えてください。

もともと航空宇宙エンジニアとして働いていました。以前からどうしても「海外で仕事をしたい」という想いがあり、2009年に留学生としてアメリカに渡りました。翌年、就労ビザを得て会社を設立。日本の大学生に向けた海外インターシップのプログラムの提供や、起業家育成プログラムの企画運営をしていました。

どのようなプロジェクトを経験してきましたか?

社内の新規事業提案プログラムの企画運営や、イノベーションを起こすための組織変革プロジェクトの支援など、様々なプロジェクトに関わってきました。

印象に残っているのは、マレーシアでの海外プロジェクトです。とある企業で新規事業のアイデアを組み立てるにあたり、現地でのデザインリサーチ(フィールドリサーチ)を実施しました。

アイデア創発のためには、現地の習慣や生活文脈を正しく理解する必要があります。そこで現地の大学生グループに入ってもらい、助言をもらいながら一緒にリサーチ活動を進めました。

3週間ほどでしたが、現地の人と心を通わせたことで、クライアントのマインドセットが変わっていったのが印象的でした。「いかに生活者を幸せにしてあげられるか」「”負”を解決してあげられるか」といった「デザイン思考」に変化していったんです。

最終的に生活者をハッピーにするための新規時事業アイデアが出来上がり、本当に素晴らしい経験でした。

bridgeに参画するきっかけは何だったのでしょうか?

4年間をロサンゼルスで過ごした後、2013年に帰国します。シリコンバレーとの行き来をしながら、日本企業に対し海外研修や視察、グローバル人材育成プログラムの提供を続けてきました。

2017年頃になると、お客様とさらに深く向き合い、新規事業開発の伴走をしたいと考えるようになりました。視察やコーディネートだけではバリューが出せないと課題感があったんです。その頃、デザイン思考や新規事業開発のノウハウを学び始めていて、同時期にbridge代表の大長とも出会いました。

大長は思い切ったことをやる私とは真逆のタイプです。「イノベーション」や「事業創造」というカテゴリで着実に経験を積み、理路整然とした知識・経験を持っているところに惹かれました。

その頃のbridgeは海外での事業展開や、起業家育成に力を入れていくタイミングでした。大長が求めていた海外展開の経験がある人材と、私がこれから力を入れようと考えていた新規事業開発のノウハウや、マインドセットを啓蒙していくbridgeの活動がちょうどマッチしたのだと思います。2018年、bridgeへの参画を決めました。

 

「適切なインプット」で開花する新規事業開発能力。bridgeで担う自身の役割とは?

bridgeの特徴や強みは何だと思いますか?

様々なバックグラウンドを持つメンバーがいることですね。私のような泥臭い起業家もいれば、スケールアップを目指して活動する人もいます。プロトタイピングの専門家やクリエイティブが得意な人もいます。

お客様の課題に合わせ、様々な視点からこまめにアドバイスできるのがbridgeの強みだと思います。

クライアントとの対話の機会は多いのでしょうか?

週に1回、チームごとに1on1ミーティングをしています。セミナーをして「はい、やりましょう」ではダメで。アクセラレーションやインキュベーションのプログラムを一過性のものにせず「持続可能な新規事業の立ち上げ」をゴールにする必要があります。

またクライアントに寄り添うことで初めて、インプットが「適切なインプット」になり得ます。それにより、新規事業開発の能力が高まっていくのを私たちも肌身で感じてきました。

新規事業開発の能力は、どのように身に付けると良いのでしょうか?

社内提案制度から事業を生んだ経験のある企業は、まだまだ少ないとbridgeでは考察しています。大企業の場合、既存事業のリソースを十分に引き出せなかったり、新規事業に必要な行動原則をこれまでの慣習が邪魔をして実行できなかったりと、阻害要因が立ちはだかります。

中小企業に関しては、社長が新規事業を起こせたとしても、社員がノウハウを持っているケースは非常に稀です。そこでbridgeでは、2段階でクライアントのサポートを行っています。

第1段階では「正しいプロセス」を体系立ててお伝えします。ある対象に興味/問題意識を持ち、当事者に深く共感したうえで解決すべき課題を正しく定義。解決のための適切なアイデアを描き、素早いプロトタイプと検証を通してユーザーに求められる価値を形にすることを提案しています。

第2段階ではクライアントとの対話の機会を増やし、実践を通して「正しいプロセス」を踏めるよう伴走しています。

お仕事で大切にされていることはありますか?

「人」中心の考え方です。マレーシアの事例のように、現場でのリサーチを大切にしています。必ずインタビューや行動観察を通して、深層ニーズを顕在化させます。また、スキルやノウハウと共に「強烈なパッション」も重要です。これがなければ新規事業の壁を乗り越えられません。

私はこれまで泥臭く起業家をやってきたので、「執念」や「しぶとさ」は自ずと鍛えられてきました。壁を乗り越えた先にある、ワクワク感や喜びは、私自身の経験を通して伝えられることだと思っています。起業家のマインドセットやアンプレトレーナーシップが私の強みなので、教育の面で貢献していきたいですね。

具体的にはbridgeがこれから力を入れようとしている、想いを持った個人起業家や中小企業、学生起業家の育成・支援です。社員の新規事業開発スキルを育成する、企業内教育にも注目しています。

 

創造性の発揮で「豊かに働く人」を増やす。bridge東海のこれから

静岡県浜松市に新拠点「bridge東海」が2021年1月から開設されました。経緯を教えてください。

色々な条件が重なり、bridge東海の代表として移住することになりました。一つは地元の信用金庫の方と以前からつながりがあったこと。過去にシリコンバレーで出会って以来、その方と何か一緒にできればと考えていたんです。

もう一つは、ちょうど浜松市がスタートアップ・エコシステム拠点都市に選ばれたタイミングとも重なったことです。コロナ禍で仕事がリモートワークとなり、東京にいる必要もない。これらの要因を総合し、東海での活動に力を入れることにしました。

浜松ではどんなことにチャレンジする予定ですか?

目下にあるのは、浜松市の「自動車関連部品」を製造する企業様とのお仕事です。東海エリアの様々な団体を巻き込んだ、アクセラレーションプログラムをスタートさせます。

従来の自動車から、電気自動車や自動運転に切り替わっていく。すると使用される部品も変わります。「自動車関連部品を扱う企業は、今後どのような事業を展開すべきか」が業界の課題になっています。

「世の中が変わっていく中で、どのような価値を創出していけるのか?」

これが今回のプログラムの大きなテーマになります。

身をもって新たな世界を切り開くことで、地元の方々と仲間を集め、新しい活動を鼓舞していける存在になる。浜松での事業は、私自身にとっても新たなチャレンジです。

今後、他にやっていきたいことはありますか?

世の中のモノやサービスが高いレベルで飽和し、コモディティ化してしまっています。その中で未解決の課題に問題意識を持ち、自らの情熱や想いを起点に価値を作り出していく「アントレプレナー」の存在が、今後さらに貴重なものになると予想します。

私の得意分野である「個人起業家のマインドセット醸成」をさらに発揮することで、bridgeとしてのバリューを提供できると考えています。

創造性を活かして自分で新しいことを作っていくのは楽しいことです。創造性を楽しめれば、人生を豊かにしていけると思っています。そんな人たちを増やすことにbridgeとして寄与していきたいですし、特に社会課題解決のために頑張る人たちの支援も行っていきたいです。

 

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