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新規事業担当者に求められる重要なスキルとは?

2020.10.26

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新規事業担当者に求められる重要なスキルとは?

企業における新規事業を担う社内起業家(イントラプレナー)の育成ニーズが活況となる中で、これまでとは全く違ったパラダイムの中で新規事業を開発していくスキルを身につけることは容易なことではありません。

では、どんな人が成功するのか?

多種多様な企業の新規事業開発を支援してきたこれまでの経験をもとに、bridgeのビジネスデザイナーが成功・失敗の共通点について語ります。

ゼロイチ経験不足は “人からの学び” で埋める

日本の大企業の多くは、部門横断の少ない縦割りの組織。
そのような組織では、一つの企業内での業務経験が長くなればなるほど、新しいアイデアを着想し、新規事業を成功させることが非常に難しくなるという傾向があります。

既存事業のオペレーションを前提とした着実に仕事をこなしていくスキルとは根本的に異なる、新規事業を作るゼロイチのスキルとは、どのように学べば効果的に獲得できるのでしょうか?

鬼海:新規事業を志す方って非常にスキルフルです。
それにも関わらず新規事業の立ち上げが難しい理由は、ゼロイチを作るという経験が不足しているだけだという気がしています。
なので僕らのような経験者や専門家からのアドバイスをまずやってみようと思える人の方が、経験値が上がり、自然と成長していきます。

僕の場合は2019年5月から幼児食スタートアップhomealの検証を始めました。当時はサラリーマンだったので、サイドプロジェクトとしてのスタートでした。もちろん本業は多忙で、日々のスケジュールもパンパンな状態。そんな中でも検証を加速できたのは、食品の専門家との出会えたからでした。

homealのアドバイザーである冷凍食品コンサルタントの西川氏(左)と鬼海(右)

食品分野を経験したことがなかったので、冷凍食品の専門家からしっかり学ぼうと思い、自分でコンタクトを取って会ったうちの一人が冷凍食品コンサルタントの西川さんでした。
彼との出会いがきっかけで、管理栄養士の方や工場、品質管理の専門家など、様々な出会いが生まれました。その方々の助けがあってhomealを立ち上げられたと思います。

起業・新規事業ともに大概の場合、自分の専門分野外の知見を学ぶ必要が出てきます。
それらをより速く学ぶには、やはりエキスパートに聞くのが近道です。
本を10冊読むなどして自分で学ぶことと、人から学ぶこと。
この二つをいかに速くできるかというのが立ち上げ初期に一番大事なことだと思います。それができる人が結果的に専門家になっていきます。

鈴木:“師匠”を見つける機会は、実は世の中に溢れています。

例えば、あらゆる業界の先行者・専門家にインタビューができる「ビザスク」などのサービスがあったり、異業種のオープンイノベーションを促進するためのミートアップイベントも頻繁に開催されています。
さらに、実は個人のSNSを活用して、情報を集めることもとても有用です。
TwitterやFacebookで自分の困りごとを買いってみたら友達の友達が見て声をかけてくれたなんていうこともよくあります。

例えばチームメンバー3人で3ヶ月、集中的に活動してみるだけで、かなりの知識・情報のインプットが得られるはず。
その上でまず、この新規事業アイデアを推進していく上で何を明らかにすべきか?をしっかり定義した上で、積極的に社外に目を向けていくことが重要だと思います。

 

全体調和を担い、チームを推進させる
”プロジェクトデザインスキル” が不可欠

一方で、社内新規事業の場合、承認プロセスが複雑だったり、部門間連携が難しかったりして、新規事業が途中で頓挫してしまうという話もよく聞きます。

鈴木:この問題は、「プロジェクトデザイン」(プロジェクトファシリテーション)というスキルを習得することで、解決に導くことができます。
理想とする組織や社会の姿を実現するために、従来のビジネススキルを超えて、広義なデザイン能力を持ってプロジェクトを先導する人材を「プロジェクトデザイナー」と呼びます。

部門間対立の原因として、従来の業務の枠組みのなかで各々が各々の立場での主張をしているために、これまでとは違うプロセスが求められる新しい活動に適応できないということが往々にしてあります。
この場合、すでにタスクや手順が決定しているプロジェクトを計画通りに進めていく役割を担うプロジェクトマネジメントのスキルだけでは乗り越えられない局面があります。
そこで必要とされるのが、プロジェクトデザインスキルです。

経営・人事・総務・技術・生産管理・営業・・・ 様々なステークホルダを味方にして、“ロマンとソロバン”を両立させて新たな創造的活動を推進させていくスキルが今大きく求められています。
これらは従来の「プロジェクトマネジメント」とは似て非なる概念です。

もちろん、組織が大きくなればなるほど複雑になるし、時間もかかるので、根気強く立ち向かっていかないとならないですけどね。

参考記事:「組織変革をリードするプロジェクトデザイナーという存在」

新規事業を事業化する承認がおりたのに、プロジェクトが前に進まない・・・ そんな課題に直面したら、まずはプロジェクトデザインのスキルアップにトライしてみてほしいです。

本気の新規事業担当者には共通点がある

鬼海:前提として、事業を作るってとても”リアル”です。
自分のアイデアを本当に実現させたいという想いとやりきる覚悟、そしてその覚悟が戦略に現れていなければ、実際に事業を立ち上げることは困難です。

bridgeで新規事業に参加する方々を支援する中で、このような本気で挑戦する新規事業担当者にはある特徴があると感じます。
それは、こちらからアドバイスしたことを、決めた期限までに必ずやりきってくるという点です。メンタリングで割と厳しいアドバイスをすることもあるのですが、すでに覚悟が固まっていたり、優先度が高くコミットしていると、逃げ道がない。
ここが非常に大きな差になっていきます。


鈴木:
一番大事なのは、その活動を楽しむこと、楽しめるかどうかだと思います。
新規事業界隈で目立っている有識者って、得てして自由に楽しんでるイメージの人が多いですよね?笑
もしやっていて楽しいと思えない、ワクワクしないのならば、その活動は止めたほうがいいです。
新規事業でイノベーションを狙うなら、「これをこうやればああなる」という方程式が存在しないので、とにかくいろんな情報のシャワーを浴びて、どんどん活動していかないとならない。
楽しくなかったらやってられないですよね 笑

「イノベーションのヒントは社外の活動から得られる」をモットー趣味の海釣りに興じるbridge鈴木

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そのほか、新規事業開発や組織改革のお悩み、ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

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鬼海 翔
大手企業クライアントを中心に次世代リーダー育成や組織変革のプロジェクトを推進。2016年にイントラプレナーとして社内新規事業の立ち上げ及び事業統括に就任。事業創造コンサルティング部門の責任者 兼 ビジネスデザイナーとして、約50社及び100件程の新規事業/インキュベーションを支援。2019年に “親子で一緒に食べられる幼児食宅配サービス” を展開するhomeal株式会社を創業し、フードスタートアップの起業家としても活動中。
スタートアップ立ち上げの裏話はこちらから。

鈴木 郁斗
航空宇宙業界のメカニカルエンジニアを経て2009年に米国で起業。以降日米で20以上の新規事業立上に参画した経験とシリコンバレーでの事業開発ノウハウを活かし、イノベーション人材・組織開発を中心に、日本、米国、東南アジア各都市でプロジェクトを支援。昨今はイノベーションと働く人の「Well Being(幸福)」に注目し、イノベーション創発をキャリアデザインの観点から追求し実践中。
アメリカでの起業から、wellbeingに取り組む背景はこちら。

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